40代の専業主婦で、夫、私、娘二人と認知症になってしまった義母の5人暮らしです。嫌なことを嫌とハッキリ言えない気弱なタイプで、突然介護をすることになりました。最終的には、施設にお願いすることになりましたが、いつでもサポートできるように、介護について勉強中です。
ここ最近の義母は、「忘れ物が増えた」「昨日のことが思い出せない」「何度も同じことを繰り返す、あるいは尋ねる」といった言動が頻繁に見られたため、念のため病院を受診したところ、やはり「認知症」でした。
義父と二人暮らしだった義母ですが、日を追うごとに症状は悪化して行き、夜に出ていこうとしたり、排泄が難しいことも増え、義父による老老介護では手に余る状態でした。そんな折、専業主婦だった私に、介護要員として白羽の矢が立ったというわけです。
まずは、自宅に義母を呼び寄せ、同居生活が始まりました。何よりも辛かったのは、排泄物の処理と寝不足です。夜間のトイレの介助やオムツ交換などで起こされますし、徘徊防止のドアセンサーが度々鳴って、熟睡できないことが続きました。
私は介護未経験者でしたし、専門知識もありません。1年ほど頑張ってはみましたが、まだ小学生の子どもを2人抱え、私自身も糖尿病を患っておりましたので、心身ともに限界でした。結局、義母は介護施設に預けることになりました。
これから高齢者になる方や、すでに高齢者である方に伝えたいことがあります。“自分にもしも介護が必要になったらどうするか”を介護が必要になる前に、家族と取り決めておいてください。
急に介護をお願いされた立場としては、非常に戸惑いましたし、断りにくい状況もありました。また、一度引き受けたにも関わらず、やっぱり介護施設へ預けるという選択をした時、罪悪感に苛まれました。
介護が必要になったら、
①誰に介護をお願いするのか(家族or施設)
②どこの施設が良いのか(リストにまとめておく)
③入所の際の手続きの方法(手順やお金のことなど、指示書を作っておく)
等の、いざというときの備えをしてみてください。事前準備をしてもらえるだけで、周りの家族の負担がかなり少なくなるはずです。