高血圧で内科に通院中の80代の女性です。夫とは死別し、県営団地で1人暮らしをしています。息子と娘がいますが、私と折り合いが悪く、もう何年も会っていません。足が悪く、手押しのシルバーカーが手放せません。歩くのに疲れたら、シルバーカーに座って休んでいます。
私は80代ですが、食べることが大好きです。最近では、マクドナルドが気に入っています。近所には、私のようなマクドナルド好きな高齢の友人が数人います。
マクドナルドに行くと、ちょっとした「マックコミュニティ」の場になります。みんなでお話ししながら食べるハンバーガーは、1人で食べるよりおいしくて、週1、2回、幸せで楽しい時間を過ごせています。
いつものように、「マックコミュニティ」に参加した帰り道のことです。
突然、めまいがして歩くことができず、細い路地で休んでいました。しかし、誰も通らず、日が暮れはじめました。途方に暮れていたところ、たまたま若い夫婦が通りかかりました。事情を話すと、家まで送ってくれると言うのです。
心細い思いをしていたので、本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。主治医の先生にその出来事を話したところ、「もう外出禁止! 年齢を考えなさい。ふらふら出歩かない!」と、怒られてしまいました。
さらに、「マクドナルドが食べたいなら、Uber eatsを頼めばいい」と、看護師さんにも言われました。
私は「親切な人に出会えて、助けてもらったのよ」と、言いたかっただけです。外出禁止になって「マックコミュニティ」に参加できないのは寂しいですし、Uber eatsの頼み方も分かりません。
主治医の先生や看護師さんの言い分はわかります。しかし、夫に先立たれ、2人の子どもたちとの交流もない私にとっては、週に1、2回の友人と過ごす楽しい時間は、とても大切です。
助けてくれた若い夫婦が「今度から細い路地じゃなくて、大通りで休むといいよ。すぐに周りの人が気づいてくれるよ」とアドバイスをくれました。
まずは、若い夫婦のアドバイスを参考にしたいと思います。