53歳で26年間勤めた会社を早期退職しました。会社員時代は日々ストレスで辛く、その時に受けた精神的なダメージを思い出すと、なかなか再就職に踏み切れません。結局、節約を軸に細々と生きていくことに決めましたが・・・。
私は、定年を迎える前に53歳で会社を早期退職しました。会社員時代は、ノルマがきつかったり、会議で上役から叱責されることも多く、ストレスをずっと抱えていました。
ただ、「サラリーマンとはそういうものだ」と、割り切っていた部分もあって、何とか仕事はこなせていました。
しかし、いざリタイアして今後のことを熟考していると、会社員時代の辛さが蘇ってきて、その恐怖から再就職する意欲が一向に湧いてきません。
その結果、私は「節約」ということを軸に、今後の人生を考える方向に舵を切りました。
収入がないのだから支出を減らすというのはごく普通の発想ですが、この発想が頭に浮かんだ時点で、再就職活動は打ち切りました。しばらく節約生活をすると、支出が減ったことを実感できるようになりました。
それと同時に、会社員時代のような贅沢をすることに、抵抗を感じるようにもなりました。贅沢といっても、いわゆる外食のような「プチ贅沢」です。
しかし、節約生活に突入してからは、外食へは一度も行っていません。大好きだったお酒も週2回とし、100円そこそこの発泡酒に替えました。
ちなみに、朝・昼・晩の3食は、普通に食べることはできています。しかし、会社員時代と比べ、楽しみが大きく減ったことに寂しさを感じるようになりました。
また、節約を軸に生活をすると、日々報じられるニュースも、自分には関係ないと思う話題が増えたと感じます。
昨今賑わせている、防衛費増額に伴う増税議論についても、所得がほとんど見込めない私には、所得税を納める義務がなく、あまり関係がありません。
また、2022年に入って物価高のニュースもたくさん報じられていますが、節約生活でモノを購入すること自体が減ったため、影響は少ないです。
一見するとこれは、幸せなことかもしれませんが、私の中では、社会からの「疎外感」を感じます。テレビや新聞を見ていても、自分に関係することや興味のある出来事が減り、面白みを感じにくくなりました。
私は優秀なサラリーマンとは言えなかったですが、自分なりに頑張って、30年以上会社員を続けてきたつもりです。しかし、「最後はこんな結果になるのか・・・」と、寂しい気持ちがよぎることが多くなりました。