76歳、年金暮らしの一人暮らしの女性です。社交的な性格で、月に1回、趣味の籠編みを習いに行っていました。娘と息子が近くに住んでいます。
およそ10年間、籠編みの習い事を続けていました。趣味としてだけでなくお友達と会話を楽しむ場所として楽しまれていました。
自宅から教室までは、徒歩で40分ほどです。初めは原付バイクで通っていました。72歳を過ぎ、バイクの運転が不安になり自転車通いに変わりました。
75歳のとき、膝を痛めて自転車に乗ることが難しくなりました。40分の道のりを徒歩で通うのは長く、断念したそうです。お子様たちが近くに住んでいますが、仕事があるため送迎は厳しいそうです。
こうして長年通った教室を辞めることになりましたが、初めは寂しさが強かったと言います。
ですが、今では近所のお友達と、自宅でお茶をして楽しんでいるそうです。
バスやタクシーなどのサービスはたくさんありますが、バス停が自宅から遠いなど、使い勝手が良くない場合もあります。習い事ばかりでなく、買い物でも同じことが言えます。
今後、移動手段が少ないシニア世代の方が「自分らしい生活」を維持できるよう、今よりも利用しやすい公共交通機関が増えれば良いと考えています。