生活保護で生活をしている、82歳の女性です。息子さんが一人いますが遠くに住んでおり、だいぶ前から音信不通になっています。
この女性はお酒が好きで、月に1回タクシーを利用し居酒屋に飲みに出かけていました。
これを知った周りの人たちからは
「贅沢している」
「生活保護なのに、そんなことしていいの?」
「若い頃に貯金もせずに遊んで暮らしていたから、生活保護になったのでは?」
という声が聞こえてきます。
この方は持病で働けなくなり、頼る人もいなかったため生活保護を受けることになったのですが、「生活保護」「居酒屋」「タクシー」という言葉だけ並べてしまえば、贅沢だ!と思う方もいるかもしれません。
しかし、生活保護受給者が受給額の範囲内で何をするかは、本人の自由なのです。もちろんしてはいけないこともありますが、その場合、受給を打ち切られてしまいます。
生活保護はシニア世代の方だけでなく、国民の最低限度の生活を保証する権利です。ただシニア世代と聞くと、厳しい意見が目立っている気がします。
生活保護についての正確な知識を世の中に広めていくことが、今後のシニア世代の方々が住みやすい環境作りの1歩になると思います。