88歳で入院中の妻が、余命2ヶ月となりました。「最期は自宅で看取りたい」という夫の強い希望で自宅に帰ることとなり、86歳の夫が介護をしながら生活することになりました。
老老介護では、生活面全てにおいてサポートが必要だと感じます。
1日3食の食事を提供することは可能かもしれません。しかし、身の回りのお世話全般となれば、若者でさえ体力が必要なことばかりです。
重労働である介護を、体力も衰えてくるシニアの方が1人でこなせるはずがありません。こちらのご夫婦は娘さんがいらっしゃいますが、平日は仕事があるため、土日しか手伝いにこられません。
そこで、3食の食事以外は訪問介護と訪問入浴を利用することになりました。
訪問介護を、排泄の時間に合わせて平日に毎日数回ずつ。訪問入浴を週2回利用されました。入浴の際に、排泄や着替えも済ませることが出来ます。
初めは全てご自身でしてあげたかった様子の旦那様でしたが、サービスを利用してみて「これなら無理なく、自宅で過ごせそうだ」と感動されていました。奥様もお風呂の後は「ありがとう」と笑顔を見せてくれました。
老老介護は、決して孤独にせず、周りのサポートが必須です。