53歳の男性です。2か月前に29年間務めた会社を早期退職(会社都合のため、退職金は割増)しました。現在無職で再就職が難しい現実を改めて実感しています。既婚で子供はすでに独立しています。
50代になっても生き生きと働いている会社員は日本にどのくらいいるのでしょうか?零細企業ならば人員不足で疲れ切っているでしょうし、大手だと近年はリストラが当たり前のようになっており、閑職に追いやられている人も多くないのが実態です。
実は私もリストラで退職した人間で、会社から「50代無役職の方はこのままいてもキツイですよ」的な圧を年々感じさせられていたため、53歳で手を挙げずにはいられなくなって早期退職に応募しました。
もともと仕事熱心でなかった私ですが、まだ53なので退職後1か月くらいから再就職先を探し始めました。しかしリストラされた50代を好条件で採用してくれる企業などあるはずもなく、転職支援会社からも驚くようなことを言われました。
「20回、30回採用面接で落ちるのは普通です。でも大丈夫です、必ずわたくし共がサポートして再就職先を見つけますので・・・」。私は唖然としました(笑)。
早い話、この歳になって20社も30社も面接で落とされることに耐えられるメンタルはありません。なので再就職は断念し、働くとしても非正規やアルバイトしかない現実を受け入れました。
ただ、もしリストラされたシニアの方で「俺はもう一花咲かせるんだ!」と意気込んで退職していたとしたらどうなるでしょうか?恐らく離職前の給与や待遇で雇ってもらえる先がほぼないことを知って絶望すると思います。
ちなみに私は最初から再就職に乗り気ではなく、退職金で何歳まで食いつなげるのか?足りない分をアルバイトするとして月にいくら稼げばいいのか?など、お金のやりくりのことばかりを考えていました。
これが大卒後、約30年一つの企業に勤めてきた末路かと思うとちょっと悲しくなります(笑)。と同時に現役時代に会社に身も心も捧げなくてよかったなとも思います。
今となっては頼りはお金だけ。稼ぎたくてもその場所すら満足に与えられないシニアには先の見えない厳しい時代になってしまったのが今の日本の実態です。
シニアが必要とされる場所をもっと社会が提供する必要があると感じています。