現在55歳で早期希望退職して約8か月が経過しました。会社都合退職なので、割増金額があり目の前の生活はひっ迫していない状況です。妻と子供がいて子供は2人とも独立しています。再就職やこの先の収入面など不安が多い日々を送っている最中です。
近年、多くの企業が早期希望退職で中高年の会社員を退職させています。私もそんな波に押され、55歳で32年間務めた会社を早期退職しました
リアルに自分が早期退職をしてみて感じることは、これにまつわる社会構造がまったく整っていないなという点が問題だということです。
端的に言うと早期退職する人数に対し、そういったシニア層を快く受け入れる用意している企業がほぼないということです。需要と供給がまったく合致していないのが大きな問題だということが自分が早期退職してみて痛烈に感じたことでした。
また、私がこういった背景を理解するまでには約3か月かかりました。退職して間もない時期は再就職に向けて求人情報をまめに見るなど精力的に活動していましたが、調べれば調べるほど「自分が再就職したくなる魅力ある職場なんてないんじゃないか?」と思うようになったのです。
おそらく私と同じ立場になられたシニア層の方はこれを読んで「うんうん」と頷いておられると思います。そのくらい早期退職したシニア層向けの転職市場というのは乏しいのが実態なのです。
2022年もフジテレビを始め多くの大企業が早期退職を募って大規模なリストラを敢行していますが、供給先となる再就職先が極少という点は大きな社会問題と言えます。