叔父は、87歳で叔母を亡くしてから一人暮らしでした。田舎の町に住み、足腰に不安を抱えていました。田舎は、食べ物の買物ひとつとっても不便で、近くに食料品を販売しているお店はほとんどありませんでした。

 

弟が帰省した時に、叔父の様子見を兼ねて、叔父の家に遊びに行きました。そして、叔父の運転する車に乗って、買い物に付き合ったところ、叔父の運転に、非常に驚きました。危なくて声を上げてしまうほどの運転だったのです。

停止線からの発進では、左右の確認不足。
左折や右折では、歩行者の確認不足。
田舎で、人も車も少ないのと、スピードは出していなかったので、
事故は起こしていませんでしたが、いつ事故が起きても、おかしくない程の運転でした。

一般的に、ある程度高齢になると、運転技術の衰えから、免許の返納を促されます。
しかし、田舎住まいで、足腰に不安があると、歩いて買い物にも出かけられず、どうしても車に頼りがちです。
街中を巡回するバスもあるのですが、バス停までの往復に不安が残ります。

 

弟は、叔父の運転の状況を不安に思い、叔父の息子達に状況を説明しました。非常に危ない運転状況で、出来るだけ早く、免許を返納すべきだと。そして、車に乗らずに、困らない環境を作る必要があると。叔父は、相談の結果、息子達と一緒に住むことを決め、免許を返納することになりました。

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