現在、アラフォーの息子とその子ども(孫)の面倒を見ている、60代の女性です。お金・体力・時間など、あらゆることを搾取され、思い描いていた老後生活とのギャップに、日々、翻弄されておりますが、明るく生活できるようポジティブに努めております。
両親は他界し、子ども二人も独立。主人と小さな会社を営みながら、静かに暮らしていました。夫婦二人で生活するには十分な収益があったため、14時頃には仕事を切り上げ、好きな映画を見たり、庭いじりをして悠々自適に暮らしていました。
それまでの人生は、子育てに経営、両親のお世話など、とにかく忙しくて自分の時間をあまり持てませんでした。ようやく訪れた私の時間。誰にも邪魔されることなく、満喫しておりました。
ところが、結婚した息子が離婚して出戻ってきたのです。親権は息子がとったようで、孫も一緒でした。息子は、私たち夫婦の住む自宅からは、飛行機の距離の場所に住んでいたため、勤めていた会社も退職してきたようです。どうやら、私たちの経営している会社で雇ってもらう魂胆のようでした。ここは田舎のため、働くには少々遠くまで出勤しなくてはならず、孫を長時間、保育園に預けなくてはなりません。まだ幼い孫を不憫に思い、仕方なく息子を雇うことにしました。
それまでは、夫婦2人が食べていけるほどの収益があれば良かったのですが、孫を入れて4人分の収益をあげる必要がありました。もちろん、今までの労働時間では賄うことはできません。やむなくフルタイム営業となりました。仕事が終わっても、息子家族のためにご飯を作り、日によっては孫のお風呂や寝かしつけを任されることも。
悠々自適だった老後生活は一変し、毎日ヘトヘトです。息子家族にお金も時間もかかるので、年に数回の主人との旅行もなかなか行けなくなりました。人生、計画通りにはいかないものです。孫が私にとても懐いてくれて、かわいいのが唯一の救いです。