私は会社に促される形で、55歳で早期退職をしました。終身雇用制度のある会社に入社して、定年まで全うするつもりでした。しかし、早期退職によって人生設計が崩れ、不安で心穏やかでない日々を送っています。
私が社会に出た頃の日本は、まだ「終身雇用制度」を謳っている企業が多く、私もその制度を活用して、定年まで働きたいと思っていました。
しかし、時代は変わり、結局、会社に促される形で、55歳で早期退職をする羽目になりました。会社に残る場合は、給与を30%減額することと、地方の子会社へ出向になると言われました。
希望退職ではなかったため、気持ちもスッキリせず、安定した収入もなくなり、不安に苛まれる日々を送っています。
社会人になった頃、私は「定年(60歳)まで入社した会社で勤めあげ、定年後は退職金と年金で悠々自適に暮らせる」ことが当たり前だと考えていました。年金の受給開始も、当時は60歳からだったと記憶しています。
これならば、60歳までは給与があるし、その後は年金の受給でお金が入ってくる保障があるので、人生設計は安心だと思っていました。
しかし、私は結果として55歳で無職になりました。会社都合の早期退職のため、退職金は割増でもらっています。とはいえ、年金の受給開始まで、この退職金を切り崩して生活しなければならないのが不安でたまりません。
そのうえ、年金の受給開始は、いつの間にか65歳まで引き上げられました。55歳の私は、10年間、月々の安定した収入が見込めない不安な日々を送らねばならないのです。
退職後に改めてこの事実を考えた時、私は一気に不安になりました。割増された退職金でも、おそらく65歳まではたりません。この先、思わぬ出費がどのくらいあるのかも全く想像がつきません。
現在、再就職先を探していますが、肉体労働系が多く、10年間続けられそうな仕事がなかなか見つかりません。
私は、会社員時代に自分のできることを精いっぱいやってきたつもりです。会社に大きな利益はもたらさなかったかもしれませんが、真面目に仕事をしてきました。
それなのになぜ、50代半ばにもなって、私がこんな不安な思いをさせられなければいけないのでしょうか。犯罪を犯すなど、法に触れる悪事を働いたわけでもないのに・・・。
希望の持てない日々に、絶望すら感じる今日この頃です。