60代の女性です。夫と私、私の父・母の4人で暮らしています。
私が震災への備えが必要と感じたのは、2011年3月11日の東日本大震災を経験したからです。
震源地からは比較的遠いところに住んでいて、それほど大きな被害はありませんでした。しかし、屋根が落ち、家中にヒビが入ってしまいました。
さらに、水道と電気が止まってしまい、2日間は車中泊をする羽目に・・・。
当時は、社会人になりたての娘も一緒に暮らしていました。
地震の直後は、怖くて身動きが取れない私の変わりに、娘がテキパキと動いてくれたので、大変助かりました。
娘がいなかったら、どうなっていたのだろうと思います。
しばらくは自然災害が怖くなり、少しの揺れでお風呂に隠れたり、夜中に何度も起きてしまったりと、情緒が不安定な日々でした。
また自然災害が起きたらと不安で、人生で初めて、防災用品を準備しました。
通常の防災セットのほかに特別に用意をしたものは、眼鏡、薬、お薬手帳です。人によっては、レトルトの介護食や成人用のおむつがあると良いかもしれません。
また、もしもの時に避難できる場所を確認し、災害が起きた時の対策を、定期的に家族で話し合っています。
気休めかもしれませんが、きちんと準備をしたことで、気持ちが少しだけ楽になりました。
ニュース等を拝見していると、災害時に逃げ遅れるのは、やはり私たちシニア世代が多いと感じています。
「大丈夫だろう。」と、どこかで思っているのでしょう。私も以前はそうでした。
しかし、私たちシニア世代は、身体能力が衰えはじめたり、融通がきかなくなったりする年齢です。だからこそ、しっかりとした備えが必要だと思うのです。
また、災害時は自己判断で行動せず、自治体の指示に従い、適切に避難することが重要です。