“何とかなるさ”と今日まで過ごし、細かいことはなるべく気にしない!日々ポジティブに暮らす、ごく普通の60代の主婦です。
夫とは結婚して45年、二人三脚で仕事と子育てを頑張ってまいりました。しかし、夫が「老人性鬱」を患ったことをきっかけに、私の生活は一変。無知ながらも、夫をサポートできるよう努力しております。
私の夫はとにかく「超自己中心的」な人物です。土日は趣味に没頭して家にはおりませんし、帰ってくれば大好きな焼酎を片手に、テレビを見ながら晩酌。何者にも縛られず、自由を愛し、自分らしく生きている、それが彼です。奔放に生きているものですから、傍目では悩みとは無縁のように見えます。実際、伴侶である私でさえも、夫に悩みなんてないだろうと思っておりました。
ところがです。「高齢者」と呼ばれる年になり、夫に少しずつ異変が起こるようになりました。急に饒舌にしゃべり出したかと思えば、黙ったり、イライラしたりと、とにかく情緒が安定しない様子です。真夜中に叩き起こされて、“眠れない!辛い!”と騒ぎ出すこともしばしば。そんな状態の人が四六時中傍にいるものですから、細かいことを気にしないタイプの私でも、さすがに精神的に辛かったです。
とにかく、現状を打開したくて心療内科の受診を勧めました。しかし、“俺はどこも悪くない!”と言って、受け入れてくれません。仕方がないので、毎日どんな些細なことでも“うん、うん”と夫の話にとにかく耳を傾け、肯定することにしました。
そうしたところ、次第に私の言うことにも耳を貸すようになり、数カ月たって、やっと病院の受診を承諾してくれました。
結局、夫は「老人性鬱」だったのですが、今もなお、克服はしておりません。しかし、相性の良い先生に出会うことができ、お薬の力も借りて、少しずつですが良い方向に向かっています。
私は、“大きな心で受け止める”ことに、毎日尽力しなくてはならないので、正直、少々負担もあります。ですが、半世紀近く連れ添った夫ですから、”私が支えてあげたい” そう思うのです。
鬱患者のサポート方法は、本やYouTube等で勉強するようにしています。持ち前のポジティブさを活かし、明るい未来に向かって、日々、邁進しております。