人事方針に疑問を持ち、54歳で30年間勤めた会社を早期退職しました。古い体質の残る企業で忙殺された結果、気が付けばギャンブル依存症になりました。退職して4か月が経った今も、パチンコ依存から抜け出せません。

 

会社員時代、晩年は辛い日々でした。「効率化」を最優先に掲げる上司の下で、統括リーダーという役職につきました。そこでは、息苦しさを感じる程の締め付けの連続や、達成不可能なノルマを課せらることが度々ありました。

そんな時、唯一の楽しみがパチンコでした。会社の帰りにパチンコ屋に寄って、台の前に座っている時だけは、仕事のことが頭から離れてリラックス出来ました。たくさん出玉があった時は、ストレスが一気に解消し、気分も高揚しました。

その上司の下で、私は5年ほど仕事をしましたが、時には、休日にも携帯電話に着信が来ることもありました。

仕事から解放されてのんびりしている休日に、その上司から着信があっただけでビクビクするようになり、しまいには休日も心の底から休むことが出来なくなりました。

そのため、気が付けば私は、いつしか休みの日もパチンコをしていないと、落ち着かないようになってしまったのです。

その上司とは、退職を機に縁を切ることが出来ましたが、いまだに辞められないのが、その時期にハマってしまったパチンコです。

勝った時の快感を覚えてしまい、退職後も暇さえあれば通うようになってしまいました。

これはマズいと自分でも思っています。「退職金がもしなくなったらどうしよう?」と、不安に思ったりもしますが、通い詰めていた時に染み付いたクセが抜けません。

 

日本は世界と比べても、ギャンブル依存者が多い国のようですね。過去に厚生労働省が行った調査では、実に全体の4割を占めるのが高齢者という衝撃の結果でした。

私は仕事のストレスからパチンコに依存してしまいましたが、シニアにおける依存は、定年退職後の孤独によるものが多いそうです。

2020年の4月から、ギャンブル依存症も保険適用の治療ができるようになりました。私もカウンセリングを受けるべきか、検討したいと思います。

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